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まんがニューロンの願い

 「人と一緒にいる時が、最も孤独なときだ」

マルクス・トゥッリウス・キケロ(紀元前106年頃~紀元前43年頃)

 誰かと話をしていると、考え方の違いを知る瞬間がある。当たり前のことだ。しかしそれでも、目の前で孤独を感じてしまう。会うまでワクワクしていた気持ちが嘘だったように――。
 これは、そのような意味で残したと言われています。

 書いているわたしも、これはとても覚えがあります。誰かの意見と違うと「わたしはおかしいのかもしれない」と否定的になるのです。人間がみんな、同じ考えなんて持つわけないのにね。
 ただ、この言葉が残っているということは、「一人が安心する」と感じる人が、何千年も前から地球上のどこかにいた、ということなのです。そしてなにより、共感した人がたくさんいたからこそ、伝わり続けた
 わたし一人の考え方ではなかった……そのことに、わたしは救われるのです。

 うまくできないことがあるとき、疑問を感じたとき、わたしは本屋に何時間も入りびたります。そうすると、分かりやすく解決策が書かれた本によく出会えました。それだけでもありがたいことなのですが、さらにまえがき、あとがきでキケロのような言葉の出会いがあります。
 例えば、以下のような。

 本当にありふれた安い言葉ですが、それでもあなたはあなたのままでいいと僕は思います。あなたが変わるべきだと、僕は決して思いません。あなたのやり方やあなたの道具、あなたの環境を変えるべきなのです。人生がうまくいかないとどうしても発生してくる自罰的感情、「自分が悪いのだ、自分が根本的に変わらなければならないのだ」というあれは、あなたを救いません。

発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47| 借金玉(ダイヤモンド社)

 しかし時代と文化を超えてなおも一貫しているのは、自分へのコンパッションには偏見があり、他者へのコンパッションは良しとされていることです。皮肉なことに、他者にもっとコンパッションを向けるための最も簡単なやり方は、自分にもっとコンパッションを向けることだと現在明らかになっています。

マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック | クリスティン・ネフ、クリストファー・ガーマー(星和書店)

※コンパッション=思いやり。自己批判を行うと脳内の脅威-防衛システムが強化され、より自分の行動に責任を持てなくなってしまう、と言われています。そこで、自分に優しく、そして「人はミスをするものだ」と自分も他人も許す考えを築く「セルフ・コンパッション」という心理療法があります。

 実用書にとって、書いた本人の考えや願いが表れるまえがき・あとがき。そこで何度も何度も、地球上のどこかにいる誰かに励まされ、思いを馳せ、わたしは救われてきました。
 なので、自分もそんな地球上のどこかにいる「安心させる誰か」になりたい。そう思ってここを作りました。

 このサイトは、
投稿主が何で困ったのか、何を疑問に思ったのか
どの書籍(または論文)を頼ったのか
最終的に自分自身でなにを閃いたか
 その思い出を、できるかぎり興味深くまとめるサイトです。「創作がつらい人」がテーマなのは、本屋に入りびたるきっかけが、マンガを描くのがつらくなったからです。
 ちなみに、そのとき頼った学問は「脳科学」でした。なので、マンガの表現と脳科学・認知神経学の関係を深堀りすることをメインに、マンガを描く楽しさも伝えられたらと思います。
 他にも、心理学、経済学、歴史、哲学などもあるかもしれません。それは人間を知るためだったり、マンガを上達するためだったり、生き方を学ぶためだったり、理由もさまざまです。

 このサイトをまとめることを通じて、わたしは最終的に、また当たり前にマンガを描くことができる気持ちに戻りたいと思っています。
 でも、あなたがここを読んだ結果、創作はもうしない、という選択をしたっていい。
 もちろん、したくなったら、またいつだって始めていい。
 わたしの見て考えたものが、地球上の誰かの、「居心地のいい場所が見つかるきっかけ」になったら嬉しいです。

 ※このサイトは、ダークモードでもあんまり変わらない色を選んでいます。でも、見づらかったらごめんね。

登場キャラクター

ジジロ
ジジロ

まんがニューロンのガイドをつとめるユニークな生命体ロジ!
こんな感じでたまに会話で登場したりするロジ

よろしくお願いします ロジ~

わたし
わたし

よろしくおねがいします~

画像や文章の取り扱いについて

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  • マンガに関しては、電子書籍配信を頼んでいるものもありますので、日本の著作権法の元、引用の範囲内で利用していただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
  • 本文は主に、わたしが本を読んだときに考えたことや感じたことを中心に書いています。しかし、あくまで読んだ内容の多くは書籍(=二次情報)を参考としているため、最新情報では違っていたり、別角度では違った考えが生まれることもあります。なにより、あなたが直接本を読んだときに生まれる感想は「一次情報」です。よければ、ここで紹介した本・作品を手にとって、いっしょに考えることを楽しんでいただければ幸いです。

著作権に関して:著作権法第32条1項

 第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない

文化庁 著作権法 e-gov 法令検索

よりわかりやすい扱い方として、こちらも参考にしています。
文献引用の意義と引用方法

pixiv/YouTube

 今までわたし(青松明)描いたものを置いているリンクです。それぞれ少ないけれど、好奇心が向きましたらぜひご覧ください。

pixiv(創作マンガ、たまにファンアート)

pixiv 青松明 | 宙色書房 のスクリーンショット
pixivのスクショ

 現在ゆっくりながら、メインのマンガは2つ描いています。

 「東亰スチールコンプレックス」はナンバーナインさんのサービスを利用し、6Pの描き下ろしを追加したものを電子書籍サイトで配信しております。その分も読みたいよ! となったときに、読んでくれたらうれしいです。

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【絵は見る人の判断で変わる?】 なぜ「絵なのに」ガラスだと分かるのか

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